冬は人間も猫も活動量が落ちがち。
おうち時間が増える中で、「最近あまり遊ばなくなった気がする」「運動不足かも?」と感じる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
ですが、猫にとって“遊び”とは、人間が考えるような娯楽ではありません。
本来の狩猟本能を満たすための行動であり、心身の健康を保つうえでとても重要なケアのひとつなのです。
遊びは猫の“本能”の代替行動
野生の猫は、ねずみや小鳥、昆虫などの小さな動物を狩って生きてきました。
その本能は、室内で暮らす猫たちにも、しっかりと受け継がれています。
日々の暮らしの中で、その本能を満たすチャンスが少ないと、猫はストレスを溜めやすくなります。
遊びによって脳が刺激され、ストレス軽減や問題行動の予防にもつながるのです。
おもちゃの選び方のポイント
- 大きすぎない獲物を選ぶ(じゃらしの先が大きすぎると、遊ばない猫も多いです)
- 猫が狩りたくなるような“小さくて軽くて動く”おもちゃがおすすめ
- 蹴りぐるみのように抱えてケリケリするタイプは別ですが、ジャラシ系はサイズ感が重要
※私自身のシッター経験上も、「おもちゃが大きい=遊ばない」という傾向はかなり多く見られます。
遊び方のコツ:動きが命
猫は本物の獲物のように動くものに反応します。単調に振るだけではすぐに飽きてしまいます。
- 壁沿いにそっと動かす
- 何かの影からひょこっと出す
- 一瞬止めてから、素早く動かす
- カーテンの裏や箱の中に隠す
「虫や小動物が逃げる時ってどんな動き?」と想像してみると、猫の反応がガラリと変わることも。
「遊ばない猫」も、誘い方次第で変わる

「うちの子はもうシニアだから遊ばない」「性格的に遊びに興味がない」
そう思われることもありますが、動きやタイミングを変えてみると反応が変わる猫ちゃんも多いです。
実際に、13歳を超えた猫ちゃんが、隠しじゃらしで毎晩盛り上がったという事例もあります。
年齢よりも「心の若さ」や「本能をくすぐるかどうか」が大切です。
まとめ:冬こそ、猫の“遊び”を見直すチャンス
猫にとって遊びは、単なるお楽しみではありません。
本能を満たし、脳を刺激し、ストレスを軽減する──それが「おもちゃ遊び」の真の役割です。
特に、寒さで動きが鈍くなりがちな冬場は、意識的に“狩りごっこ”の時間を作ってあげることが、健康維持やストレスケアにつながります。
ぜひ、今夜は少しだけ、猫ちゃんの“本能スイッチ”を押してみてください。
意外な反応が見られるかもしれませんよ。
遊び方のご相談も、お気軽にどうぞ🐾